所信表明
令和3年6月1日
周防大島町病院事業局
病院事業管理者 石原得博
この度、藤本浄孝町長から6月1日より周防大島町病院事業管理者に任命されました。
12年間、3病院2老健、看護学校などを健全に運営していくことに力を入れて参りましたが、経営的に厳しい状況が続き、再編を余儀なくされました。第1期再編計画が昨年4月に順調にスタートしましたが、予期せぬ新型コロナ感染症の世界的流行も影響し、入院および外来患者が激減し、医業収入が激減しています。費用の減少や例年にはみられない補助金のお蔭で、医療や介護難民を出すことを避けなければならないように計画しました第1期再編計画よりも収支が良くなっていますが、一時的なもので、病院事業局の経営状況は依然として厳しいものと認識しています。
これからの4年間ですが、先ずは世界的な問題になっている新型コロナ感染症の対策の一つであるワクチン接種を国・県や町の施策に従って、速やかに実行し、同時にコロナ感染症終息後の病院事業局の健全な経営を考えながら、第2次周防大島町総合計画に沿って地域医療の充実に努めなければなりません。地域・行政・医療機関などが連携・協力しながら、健康づくりを気軽に実践できる環境づくりを総合的に進めるとともに、住み慣れた地域で安心して暮らすことが出来るよう見守り、支える医療活動を展開します。その中でも、病院事業局としては医師・看護師を始め医療従事者の確保が最も重要です。特に、医師の高齢化もあり、医師の確保充実は私に課せられた責務です。
地域医療には依然として厳しい時代ですが、周防大島町の医療としては一次または一部では2次医療を確保しながら、地域包括医療を提供しなければなりません。さらに、切れ目のない医療・介護・福祉の包括医療が必要であり、居宅での訪問医療・リハビリ・介護および急変時の入院システムが益々重要となると思います。そのためには2病院(大島病院、東和病院)、橘医院、介護医療院やすらぎ苑、介護老人保健施設さざなみ苑、訪問看護ステーションすおうおおしまや3居宅介護支援事業所がそれぞれ重要な役割を果たすと考えています。現在、第1期再編計画を実行していますが、コロナ終息後の健全な経営に向け、地域住民のニーズや職員からの意見を踏まえ、議会の行政・病院事業改革の特別委員会と協力して、第2期再編計画を作成し、実行していかなければならないと思いますので、宜しくお願いします。
私の座右の銘は「和を以て貴しとなす」です。病院事業局の理念である「地域住民に安全・安心な医療・介護・福祉を提供するために親しまれ、愛され、信頼される組織になるよう職員一丸となって努めます。」に従って、誠心誠意頑張りますので、これからも引き続きご協力をお願いします。